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SYNAMON武樋がCES2020に初参戦してきました[これからのXR]

こんにちは。Synamon採用担当の荒木です。1月から入社しまして3週間、怒涛のような日々を送っています。

ところで、Wantedlyで転職先を探しているみなさんの中で、「XR」と聞いて説明できる人はいるでしょうか?正直、まだ少ないのではないかと思います。私自身もまだまだ勉強中でして、キャッチアップが大変!これはこれで、興味持ってくれる人が増えないのではないかと思いまして、今回は私たちSynamonのCEO・武樋による「CES2020レポート」をお送りしたいと思います。

  • 新しい技術とかおもしろそうだけど、いったい何が起きているのか知りたい
  • とりあえずポイントだけ押さえておきたい
  • XR領域で起業している人の目線が知りたい

詳細を知りたい人のために参照記事へのリンクもたくさんつけておりますので、とても長い記事ですが、お時間の許す限りご覧ください!武樋の頭の中やキャラなども、感じ取っていただけると幸いです!

Synamonの武樋(@watarun111)です。人生初のCES参戦となった「CES2020」ですが、せっかくなので所感をすこしまとめてみようかと思います。個別の詳細は各種記事に譲るとして、こちらでは全体的な感想をメインにお伝えしてきます。

まず大まかな要点、ポイントとして以下3点を挙げさせていただきます。

  1. 各種産業のテクノロジー領域への参画
  2. 未来やビジョンの提示
  3. ハードウェアを中心とした展示

デルタ航空やP&Gも!各種産業のテクノロジー領域への参画

これらは近年の日本でも見られますが、テック系以外のメーカー(今回でいうとデルタ航空やP&Gなど)がテクノロジーをもとにした新しい取り組みやビジネスを押し出してきており、その発表やアピールの場としてCESを活用している光景が多く見受けられました。

デルタ航空で言えばエアラインのトップとして初めてCESの基調講演に登壇したとのことで、従来のテックカンパニー以外の会社もテクノロジーを中心に据えた新しい取り組みの模索と実用化に向けてしっかり舵を切っていることが伺えます。

航空会社もCES参入、デルタはAR活用の新アプリやパワードスーツをお披露目 | TechCrunch Japan

「CES 2020」現地レポート③ — テクノロジーによる顧客体験の革新を加速させる P&Gとデルタ(森 直樹) #宣伝会議 | AdverTimes(アドタイ) by 宣伝会議

エアラインといえば日本でもANAが2019年のCEATECに初出展し現在進めているアバター事業に関する展示を行っていましたね。

「CEATEC 2019」レポート。ANAが初出展でアバター技術を披露 JTB、NEXCO東日本、JapanTaxiなども出展 - トラベル Watch

これらは、既存ビジネスだけでは将来の衰退が懸念される大手非テックメーカーの、新しい収益の軸を作り出すための「次の一手」としての動きと言えそうです。

この動きに連動して今回のP&Gの展示も社内ベンチャーのプロダクトの展示がありましたが、このような大手の社内向けの新規事業創出への投資を始め、社外の企業やテックスタートアップなどとの事業提携や投資、買収などが引き続き積極的に起こっていくなと素直に思える展示光景でした。

未来やビジョンの提示

印象深かったのは、今もしくは直近導入するプロダクトや仕組みの話ではなく、更に将来を見据えたお話や展示をする大手企業があったこと。

―5年後や10年後、現状の先端テックが社会実装されたあとはどうなるのか、その未来の実現のために我々はどう進めていくのか―

単純に新製品や新技術の提示という形ではなく、自社の将来ビジョンをコンセプトに据えて魅せていた企業はやはり頭一つ抜けている印象が大きかったです。ここでは、やはりトヨタとソニーでしょうか。

トヨタの取り組み

トヨタはあらゆるモノやサービスがつながる実証都市「Woven City(ウーブン・シティ)」を発表しました。2021年初頭から着工も開始するということで、国内にもこういう特区ができていくということは面白くて期待が持てます。

特定の企業が権力を持ってしまうのはどうかという話もあるとは思いますが、政府で進まないなら民間でまず第一歩踏み出す必要もあると思いますし、良い意味で日本の大手なら変な暴走せず逆にルールや内部規制ガチガチでやりそうな気もするので安心感もありますw

【CES 2020】トヨタ、来年着工の、あらゆるモノとサービスがつながる実証都市構想を発表 - 家電 Watch

ソニーの取り組み

ソニーについても「VISION-S」と呼ばれる車を急に発表し話題になりましたが、車もある種のガジェットやデバイスであり、このプロダクトの価値を上げる知見やテクノロジーを持っており提供していきますという決意表明と感じました。

日本でも富士フィルムがフィルム技術を生かして化粧品業界に打って出た事例があるように、既存の知見をもとに別の業界に打って出るような流れは今後も続くと思います。先に上げたデルタ航空やP&Gも、様々なテクノロジーを取り込んでいくことで、この流れに更に乗っていくのではないでしょうか。技術と自力がある企業が、それをベースにして新しいチャレンジをするほうが成功確率も高くなると思っていまして、理にもかなっているので楽しみであり、スタートアップとしてはその勢いに負けないように更に挑戦的にスピード感を持って打って出ていく必要も改めて意識させられました。

ASCII.jp:CES発表のソニー電気自動車、超極秘に進めリーク防いだ (1/2)|CES 2020レポート

もちろんGAFAも

当たり前のようにGoogleやAmazonなども「スマートアシスタント技術をベースとしたスマートソサエティ/ホームってこんな感じになるよ」というのを実際に体験できる形で展示しており、取り組みとその納得感の両軸をしっかりと示していて流石という感じです。

AirPods proを始めとするノイズキャンセリングなどを搭載したスマートイヤホンによる音のAR関連も盛り上がりを見せていますが、音関連は引き続き注力的にウォッチすべき分野の筆頭になると感じられました。

グーグルの乗り物アトラクションをCESで体験--「Googleアシスタント」のある物語 - CNET Japan

アマゾンの展示から、アメリカ人が理想とする“スマートライフ”が見えた - CES 2020 | マイナビニュース

ビジョンの提示と実現は「技術だけ」でも「思いを語る」だけでもダメで、両軸をしっかりと立たせた上で、力強くすすめる必要がある領域だと自分も日々感じているところでして、各社のやり方を一同に拝見でき色々と学びになりました。

ソフトウェアではなくハードウェアを中心とした展示

もともと家電の展示会でもあったので当たり前と言ったら当たり前なのかもしれませんが、ハードウェアをベースにした展示になっておりソフトウェア部分の内容が全体的に弱かった、中小企業ブースでは特にそう感じました。

今回CES開始時に「IoTは”Internet of Things”ではなく”Intelligence of Things”だ」ということが語られ、単にネットワークに接続され通信を行うだけでなく、知能を有してやり取りするということを目指していくことが示されましたが、これってまさにハードじゃなくてソフトが大事ってところなんですよね。(ハードの上にソフトがあるから、ハードが大事だろという話は横に置いておきます)

ハードの性能向上に合わせて「できること」が増え、そのスペックを十二分に活用するソフトウェアによって「価値の最大化や差別化」を図っていく。そのような取り組みを進めていこうという内容が話には出ましたが、じゃあ実際の展示はどうかというと、現状は「弊社はこのハードでこんなことができる!」「他社がまだ完成してないこんなものを作った」「他社と比較して小さい/価格が安い」といった売り文句がメインとなっていました。

例えばARグラスを例に取ると、直近でスマートグラス関連が盛り上がりを見せた結果、今回のCESでも複数企業でARグラスが展示されていました。

しかしどの企業もハードスペックの話がベースで、自社でもこんなものが作れる、安い、他社より性能が良いという部分しか示せず、肝心のその上で動くソフトウェアでどのように活用されるものにするのか、機能開発をするのかについてまでは、コマを進めているところは少なかったと感じます。

「そりゃハードウェアカンパニーだからでしょ」と言われたらそれまでなのですが、とはいえハードだけでは生き残りづらく、最終的にはソフト側も頑張るか、ソフトウェアと組み合わせられるようするorそれら企業と組む、ハード提供に特化しながら実用化をして提示する必要は出てきます。

そしてこのARグラスの状況は過去VR HMD(ヘッドマウントディスプレイ)が盛り上がった2016年前後と同様に見え、その当時もスマートフォンを刺して使うHMDが中国の企業を始め一気に量産され、単体で動くけど映像を見る専用のスタンドアローン機器がこれでもかというほど出ました。ハードだけで売っていた機器は現状すべてなくなっており、Facebook傘下になったOculusやHTCといった「ハイエンドデバイスを出すほどの技術もありつつ、開発用のSDK提供や販売プラットフォームを構築していくなどソフトウェア側も頑張っていた企業」のみが、しっかり残っているという状況です。ARグラスもこの状況に酷似していることから一気にいろいろなハードが出て、そして消えていくのではないかと思っています。

一つ同業界にいることから弁解しておくと、VRもARもまだ活用事例や実績が乏しいため、具体的な「こう使う」が示せてない・示しにくいというところもあります。これを考えると、他領域よりも難しい状況であることは確かです。

ここで言いたいのは、ハードだけでは差別化が難しくなり、結局ソフトウェアも組み合わせてサービス提供をする必要があるのに、この点を示そうとしている展示が少なかったということ。CESも年々ソフトウェアの存在感が上がっていくのではないかなと感じた部分でした。

加えてそういう意味でも、自社だけではなく他社企業とコラボレーションしたり、合併やM&Aなどによってそれぞれ得意分野を持ち寄りながら実現したい未来を目指すという進め方がより加速するとも思うところでした。

これからVRだけでなくARも!SYNAMONで一緒にXR市場を創っていきませんか?

これまでCES回って見ての所感をつらつら書いてみましたが、最後に、一応XR系企業にいるということもありXR関係のお話も少しおいておこうかと思います。

が、全体としてなにか革新的な発表があったかというとそういうことはなかったなーという全体感で、ハードウェアの展示が多く話題に上がりにくい状況だったかなと。

発表を期待していたHTCさんも発表をスキップし、28年ぶりに参加したと言われるAppleもARグラスなどのデバイス発表はなく寂しい状況でしたが、1点話題があるとするとPanasonicが新型(というか以前から発表していたものの改良型?)のVRHMDを発表されました。自分は残念なことに体験できなかったのですが、MoguraVRに体験記事があるので興味ある方はこちらご覧頂けると良いかと思います。

あと個人的に注目してたBOSCHの網膜投影型のグラスですが、こちらも残念ながら体験できず感想は無いのですが、MoguraVRにこちらも記事があるのでよければご覧ください。

パナソニックはVR市場に殴り込めるか? 眼鏡型VRデバイスから感じた期待と課題【CES2020】 | MoguraVR News - VRの「いま」を掘りだすニュースメディア

「情報にアクセスしやすくする」ボッシュの網膜投影スマートグラスは普及を強く意識【CES2020】 | MoguraVR News - VRの「いま」を掘りだすニュースメディア

来月末にバルセロナで開催される世界最大の携帯電話関連の展示会であるMWC(モバイルワールドコングレス)の影響もあると思っていまして、モバイル絡みの発表はそこまで引っ張ることも多いため小出しにされがちなのかなと。

こちらもまだ行ったことなく、今年行ってみたいなー(チラチラとグーグルカレンダーを眺めながら)

というわけで、またイベント参加して気が向いたときにまとめなど書ければと思いますが、面白かった、また聞きたいという方は感想やシェアなど頂けると嬉しいです。TwitterにてCES参加時のリアルタイムなツイートも見れますのでこちらも良ければ御覧ください(Twitterでの雑絡みもOKです)。

SynamonもVRやAR技術の社会実装に向けて引き続き取り組んでまいります。XR業界でのビジネスはまだまだ難しい状況でも、その状況を一緒に変えていきたいという情熱を持ってコミットできる方を絶賛募集中なのでぜひお気軽にご連絡ください!

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