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「仕事の環境デザイン」をできるエンジニアは、良い転職ができる。


ソフトバンクの法人向けソリューションをリードする、クラウドエンジニアリング本部。その仕事のやりがいと部署のカルチャーについて、大手SIerから中途入社して1カ月が経った嵯峨 毅郎(写真左)と、開発のプロジェクトマネジメントを担当する石田 貴史(写真中央)、クリエイティブディレクターの徳永 和紀(写真右)の三者で対談を行いました。三者の本音のコメントには、エンジニアのキャリア形成のヒントが数多く詰まっていました。

【入社後の1カ月の仕事は?】

自分の得意な開発に集中できる環境。

常務の前でのプレゼンも任せられた。

徳永 嵯峨さんは、入社して1カ月になりますが、最初に任された仕事は何ですか?

嵯峨 MSPです。まずは仕様書を渡されて、読み込むことからのスタートでした。仕様書を見ると分かるのですが、「本当はモダンな構成を試したい」という石田さんの意図を察したので、コンテナを使った構成でプログラミングしました。結果、deployした後に、セキュリティ要件を満たせないという課題が浮かび上がりました。いくつかの対処法を考えて、解決への目処は付いています。今後は、適宜、石田さんと対話しながら進めていければと思います。



石田 仕様書から設計者の意図を感じ取って、まずは作ってみることが肝心ですね。いきなり手を動かすのも重要ですが、何も考えないで進めるよりも、ゴールへの到達スピードは速いですから。私としては、嵯峨さんの得意分野であるプログラミングに専念してほしいと思っています。ですから、煩わしい社内調整や資料作成はできる限りやらなくても済むように、今後も支援します。開発中に悩むことがあれば、気軽に相談してもらっていいですよ。

徳永 でも、石田さんの「気軽に」っていう前提は、「論拠と実践した結果」があってのことですよね。ただ分からないことを聞いてくる人はアウトだと思いますが、調べすぎてから聞いてくるエンジニアは、その人の稼働工数が増えて疲れてしまう。人それぞれ得意な技術分野がありますから、この辺りのさじ加減に、マネージャーの力量の差が出ますよね。

石田 まったくもってその通りです。私たちのチームでは人それぞれの特性やコンピテンシーに沿って、仕事をアサインしています。エンジニアが最大の成果を出しつつ、ストレスが最適化されるように、環境を整えるのが私の仕事です。

徳永 そうですね。コアな案件に関わる人は、全員コンピテンシー診断を受けてもらっていますしね。適性を把握してアサインをすると成果が全然違いますよね。

嵯峨 入社前の面接の時にも、お二人とは4回も話す機会をいただいて、そこで適性を把握いただいたので今の仕事があると思っています。私は、前職ではキャリア寄りの仕事をしていて、クラウドとつなぎ込むマネージドサービスへの好奇心を持っていました。ですから、MSPに関わる今の仕事では、やりたかったことをそのままできています。

徳永 そういえば、石田さん、先日別件で常務と会話した際に「嵯峨さんのプレゼンはいいプレゼンだったよ」と言っていましたけど、この件ですよね?


石田 はい。良いものを作れる人には、中途入社だとか、入社後の経験とかは関係なく、自分の作ったアウトプットを役員などの前で説明できる場を設けています。作ったものへの良い社内評価があれば、より面白い機会へとつながるので。

嵯峨 入社して1カ月目の終わりに、常務の前でプレゼンできるという状況にはびっくりしました。常務もシステムへの造詣が深く、うなずいてくれるポイントや質問内容がとても的確で、うれしかったです。上司や意志決定者が、現場の仕事内容をきちんと理解していることは、成長したいエンジニアにとっては非常に重要な要素だと改めて思いましたね。

徳永 もう一つ、この部署の仕事のやりやすさを付け加えると、リーダーの2人がサービス寄りの機能とバックエンドの両方に詳しいので、開発に無駄が無くなるんですよ。私はどちらかと言えば、UXとフロントエンドに強くて、石田さんはバックエンド側とキャリアに詳しい。この2人がいてMSPを考えられるのが、環境としては良いと思っています。

石田 確かに、どちらかに偏っている組織は、世の中に多くありますね。サービス・フロント側に寄りすぎると、顧客の要望を聞きすぎて機能が超過してしまうし、バックエンド側に寄りすぎると、開発側の都合が優先されがちです。双方が統合された上で最適な状態を目指せるのは、この組織の特徴の一つですね。


【そもそもの転職理由について】

「何の仕事を、どのような環境でしたいのか」。

環境デザインをできる人間は、良い転職ができる。

石田 そもそも、嵯峨さんが転職を考えた理由は何ですか?

嵯峨 前職は大手のSIerだったのですが、34歳を迎えて、自分は今後どういう役割で、どういうキャリアを積んでいきたいのかを考えることがあって。そこでの結論が、「エンジニアとしてキャリアを積んでいきたい」というものでした。前職では、これ以上の役職に昇進してしまうと、エンジニアリングや技術に関する仕事は部下に任せて、マネジメント職に就かざるをえない。だから、今後もエンジニアリングに専念できる会社を探し始めたのです。

徳永 私は、「転職」をするということは、根本的にないと思っています。エンジニアとしてのやりたいことが明確にあれば、それを実現できる環境に移る「転社」をすることはあるのですが、職業を変える「転職」をすることは、普通だとありえないのです。だから、転職者の人に私が伝えたいのは、「本当に何の仕事を、どのような環境でしたいのか」という答えが明確になっているのが大事だということ。その答えがあれば、おのずとどういう上司や環境が必要なのかは決まる。つまり、環境デザインを自分でできると、良い転職が絶対にできるんです。この明確な環境デザインが自分の中に無く、前職の不満を解消したいというだけでは、転職することも、その後に活躍することも難しいと思いますね。

石田 確かに、徳永さんが言う通りかと。面接で聞いていたのですが、嵯峨さんは、自分がやりたいことと求めている環境が明確で、妥協できないこともはっきりしていました。「もう出世しなくていい。好きな仕事をしたい」と言い切ってくれていたので、入社後のプロジェクトのアサインも、その後のフォローも非常にやりやすいですね。


嵯峨 それに加えて、単にエンジニアでいることだけでなく、技術的に面白いことができる仕事や、社会的なインパクトを生み出せる仕事をやりたいということも面接では伝えました。もう30歳を超えているので、自分の経歴にプラスになる仕事を積み上げていくしか、自分の市場価値を上げていく術が無いんですよ。1つのプロジェクトが1〜2年続くことを考えると、その仕事にどれだけの価値や社会的な意味を持たせられるかが、自分のキャリアにとっては大きな勝負になると思っています。

徳永 エンジニアのキャリアは、資格を取ればキャリアアップするとか、ネームバリューのある会社に入れば良いというものではないです。

嵯峨 私も20代前半のころに、資格を20個くらい取ったんですよ(笑)。LPIC関連のものはほぼ全て網羅しましたし、Cisco関連も取りました。確かに知識は増えるのですが、本質的な技術の理解や、それを活用して何かを生み出すことにはつながりませんでした。資格取得後に、DDoS開発を経験した際に、BGPやIS-ISの知識はあっても、結局、グローバルインターネットを再現することは全くできませんでした。

石田 確かに、BGPだと顕著かもしれませんね。机上の話と、インターネット上でのリアルな構成は全然違いますよね。「生き物」のような世界なので、資格で得られるような、少し前の静的な知識で描くのは難しいです。

徳永 結局、どの領域でも、知識を豊富に持っていることよりも「勘が働くかどうか」が重要だと思いますね。そのためには、やはり多くの場数を踏まなくてはいけない。勘が働くと、クリティカルなリスクが直感で分かる。この直感は、資格を100個持っていれば生まれるものではありません。「確固とした基礎力に裏付けられた応用力」によって、初めて生じるものなんです。勘や直感が身についてくると、あるべき姿からバックキャストして、一気に細部へ落とすことができるようになります。クラウドの構成を考えるときも、プログラムを組むときも同じですね。

【ソフトバンクに入社を決めた理由は?】

正しいことをフラットな視点で実行できる。

社会的なインパクトを生み出す大きな武器もある。

徳永 嵯峨さんが、マネジャーではなく、エンジニアとしてのキャリアを選択した中で、なぜソフトバンクへの入社を決意したのですか?

嵯峨 私はキャリア寄りの企業に勤めていたので、自社のネットワークにこだわらない環境に移りたかったのです。「クラウドを最適化しつつ、クラウドからネットワークに延ばしていって、全体がきれいなエコシステムをつくりたい」という思いがありました。その世界観を実現できそうだと求人票を通じて感じたのが、ソフトバンクでした。

石田 確かに、面接では、キャリアとアプリケーションレイヤーの通信の話で盛り上がりましたよね。それぞれの視点から見えている世界が違うという。キャリアから見た最適な通信と、アプリケーション寄りの企業から見た最適な通信では、商慣習の違いもあって、異なるものを目指している。双方の立場から、フラットに見られる人が、優秀なエンジニアだと思いますね。


徳永 自分たちの事業ドメインの目線が、お客さまにとって技術的に正しいことなのか。「あるべき姿」を根本から見直すスキルは、イノベーションを起こす際の大きなポイントになりますね。

嵯峨 その通りです。前職での話になりますが、ネットワーク側からアプローチしていってクラウドを最適化しようとすると、うまくいかないことが多いのです。一方的に自分たちの立場から見るだけでは、最適解もイノベーションも生まれません。他の視点も含めてフラットに見られるのが、ソフトバンクの魅力の一つですね。また、徳永さんの担当領域である「サービスデザイン」は、プロジェクトを運営する上で非常に重要だと感じていました。面接の中で、その領域にも技術側から関われることにも魅力を感じましたね。そして、ソフトバンクグループの投資先である、世界のリーダー企業と連携できることも、入社への決め手の一つになりました。社会的なインパクトを生み出すための、武器の一つになると思ったので。

石田 実際、半導体メーカーでもないのに、Armと会議をできる会社ってそんなに多くはないですね(笑)。適宜、必要な部門と連携をしたい時には、専門の本部がつないでくれます。これだけの規模で、その本部にダイレクトにリクエストできるような会社は、他に無いでしょう。非常に風通しが良い会社と言えると思います。

【求める人物像】

分かりやすく、人の役に立つものを作れる人。

ディテールに意志を込められる人。

石田 嵯峨さんは、副業もしていると聞きましたが、何をやっているのですか?

嵯峨 実は、ジャズピアニストとして活動しています。社会人になってから本格的に始めたのですが、アルバムをリリースした際に注目いただいて、雑誌に載ったり、渋谷のタワーレコードでもPRしていただきました。このアルバムには、既存アーティストにはない前衛的な要素を盛り込んだのですが、エンジニアとして働いているときと、スタンス自体は変わりません。何らかのアウトプットを出す際には、世の中に対してどのような価値を与えられるかを常に考えています。スタンダードなジャズだったら、もうやっている人はごまんといるから、わざわざ自分がやる意味はない。システムも同様ですね。オリジナリティーを追求することも大切ですが、世の中への提供価値を最大化させたい。これが一番大事だと思っています。

徳永 そのスタンスは本当に大事ですね。私も環境問題や、子育て、医療、エネルギーなど、社会課題と関連があるプロジェクトをリードすることが多いのですが、より多くの人に知ってもらう努力を必ずします。プレスリリースを打ったり、メディアリレーションを構築して記事にしてもらったり。世の中に伝われば、それだけ価値の総量を大きくすることができるからです。今回の採用においても、このようなスタンスと行動が自然にできる人に、ぜひ来てもらいたいです。分かりやすく人の役に立つものを作れる人は、それ自体が大きな才能だと思っています。石田さんは、どんな人に来てほしいですか?


石田 徳永さんの言う通り、ものを作れる人が一番来てほしい人なのですが、良いものを作れる人って、ただ、作るだけではなくて、その前に徹底的に考えている人なんですよね。前回の対談では、謙虚な人や、臆病な人の方が優秀だと言いましたが、それと同じです。考えが行き届かないと、健全な不安は生まれない。嵯峨さんはきちんと考えることができて、良いものを作れるので任せられる。入社後すぐに常務にプレゼンしてもらったのも、嵯峨さんのそういうスタイルと行動を信頼していたからです。

徳永 付け加えると、「ディテールに意志がある人」は、もの作りに向いていますよね。システムを開発する上でも、細かい部分をないがしろにせずに、そこに意志を込められるか。それによって、システム自体の将来性も変わってきますし、その先にあるビジネス上の成果にも影響します。石田さんが言ってくれた「考える」ことは、「未来に意志を込める」ことにもつながると思いますね。



【プロフィール】

クラウドエンジニアリング本部 インテグレーション部(担当課長)  嵯峨 毅郎

2010年 新卒で大手通信事業者に入社し、広域イーサネットサービスやサーバーサービスのオペレーションおよび技術者育成を経験した。2016年以降は技術開発部門でSD-WAN技術の開発に従事し、社内SD-WAN事業をけん引した。2019年8月にソフトバンクに入社。現在はDevOpsエンジニアとしてMSPで迅速なクラウドサービス提供を実現するための基幹システム開発に従事している

クラウドエンジニアリング本部 インテグレーション部(部長) 石田 貴史

1997年 新卒でソフトウェア会社に入社し、業務システム開発を経験。2000年 ISPのJENS株式会社(当時日本テレコムの子会社)に転職し、インターネット、セキュリティの分野にて大手企業のSI、運用を経験。その後、2005年のグループ会社統合を経て日本テレコム(現ソフトバンク)のICTエンジニアとして大手金融企業をメインの対象として、「提案→設計→構築→運用」の全てのフェーズを担った。現在は、主にクラウド、ネットワーク、セキュリティ、edgeも含めたクラウドプラットフォームのテクニカルアーキテクトをリード

クラウドエンジニアリング本部 ICTI戦略室(クリエイティブディレクター) 徳永 和紀

1999年 株式会社 インテリジェンスのスタートアップを経験後、ソフトバンクにて法人・コンシューマ向けプロダクト&サービス開発に従事。2019年  Microsoftのアワードを IoT分野において SBテクノロジー(株)とともに受賞、2019年 国土交通省の スマートシティモデル事業 を受託、2018年 先進的まちづくりコンペ(国土交通省主催)にてUXデザインを支援したさいたま市が国土交通大臣賞を受賞。2015年以降は、生活者視点によるUXを踏まえたIoTとAIのサービスデザインを大手メーカーや、鉄道会社など製造業を主な対象とし、PoCで終わる事案ではなく、商用化から逆算したdeploy視点のプロジェクト運営を行う。 https://www.softbank.jp/biz/other/cloud-edge/

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