オンライン契約締結クラウドサービス「NINJA SIGN」がリリース。リリースに伴い、今回は、当社代表の鬼頭に、サービスへの想いやサービスを通してどのような世界を実現したいのか、語ってもらいました。(なお、トップ写真は鬼頭の「NINJA」ポーズです(笑))
―NINJA SIGNが正式リリースしましたが、このサービスはいつ頃ぐらいから考え始めたのでしょうか?
鬼頭:構想自体は2〜3年前からあったのですが、実際に着手したのは2019年の2月からですね。
―かなり前から構想自体はあったんですね!
色々な構想される中で、法律領域の中でも、今回の契約締結の効率化という領域に対してアプローチしようと考えたのは、どうしてですか?
鬼頭:どの会社でも必要だからです。契約における作業には、契約作成、レビュー、交渉、合意、契約締結、管理という上流から下流までの業務フローがありますが、今回対象にする「契約締結」というフローは、どこの会社でも発生します。そして、ボリュームが一番多いのもこの契約締結業務です。
―この部分を効率化する事ができれば、企業にとって大きなインパクトがありそうですね。
そもそも鬼頭さんは、このNINJA SIGNを通じて、どのような世界を創りたいと考えているのですか?
鬼頭: 企業の法務機能のレベルを高めたいと思っています!
今の日本企業では、法務部はあくまでも「バックオフィスの一部」という認識しかなく、存在感がありません。法律に照らし合わせて、リスクを排除するだけの存在になってしまっているのです。
―顧客の要望を叶える事がミッションの事業サイドからすると、”ルールにうるさい厄介な存在”になりがちですよね。
鬼頭:そうですね。
今の日本社会では、大企業だけではなく、中小企業やスタートアップもグローバル化しており海外進出している会社も増えています。このように日本企業による更なるグローバル化が進む中で、企業法務はより重要な役割を担っていく必要があると考えています。
海外では、日本以上に契約文化が根付いています。戦略的な契約締結をする事で、ビジネスでは大きく有利になる事もあります。この点において、日本企業の法務機能は非常に弱いと思っています。例えば、アメリカでは、CLO(Chief Legal Officer)という法務領域の責任者というポジションが存在しています。日本でも、CEOやCFOなどのポジションは一般化してきていますが、CLOを設置している日本企業は非常に珍しいですね。このように海外では、CLOという役職を設置するぐらい企業法務を重視しています。
―企業法務の強化は非常に重要だと痛感しました。
ところで、この企業の法務のレベルを高める事とNINJA SIGNはどのような関係があるんでしょうか?
鬼頭:企業法務の非効率を効率化する事で、企業法務を強くすることができます。企業法務では、非常に非効率な業務が多く存在しています。その中でも、NINJA SIGNが解決する契約締結の効率化は大きな意味を持つと思っています。
ーまずは効率化する事で法務部を強化するという事ですね。
ちなみに、このクラウド型契約締結サービスは、競合がいると思います。このあたりに関しては、鬼頭さんはどのように考えていらっしゃるんでしょうか。
鬼頭:今回のNINJA SIGNの顧客対象は、従業員数50〜1000名規模の中企業を対象にしています。ざっと計算して10万社も存在しています。大手企業はERPなどを導入しているケースが多いですが、NINJA SIGNの顧客対象になる場合もありますね。
実際に、数社の競合他社も存在していますが、対象企業の裾野が広く、まだまだアプローチされていない会社も多く残っていると考えています。
―今後のNINJA SIGNはどのように進化していくのでしょうか。
鬼頭:NINJA SIGNは契約業務の効率化だけを実現するだけのものでは終わらないと考えています。当社の法律系難関資格習得のためのオンライン学習システム「資格スクエア」も、当初、資格取得学習ツールとして“オンラインでも良いよね”という声から始まりました。
しかし、現在では“オンラインの方が良いよね”というリアルを超えるクオリティまで進化しています。NINJA SIGNに関しても、“オンラインでも良いよね”という所から“オンラインの方が良いよね”という世界まで進化させていきたいと思っています。
ーそんな世界はワクワクしますね。
SaaSであるNINJA SIGNを多くのお客様に届けるには、セールスメンバーが必要ですね。
積極的にセールスメンバーの採用を行い複数名のジョインも決まっていますが、現在のNINJA SIGNの営業組織はどのようになっているのでしょうか?
鬼頭:新たなメンバーで新しいサービスを展開するので、カオス感はありますね。(笑)
その為、猪突猛進に切り開く事ができる人に来て欲しいです。体制が整っていないので、正解というものが存在していません。そんな状況でも戦える、いわゆる戦士みたいな人が合ってると思います。
扱うものがSaaSなので、常に開発を続ける必要があり、よく言われるように「永遠のベータ版」といえます。裏を返せば、常に進化し続けている、ということです。その発展途上な商品を売ることで、セールスとして介在価値を存分に発揮してもらいたいと思います。
このような完璧じゃ無いものを売る事に面白みを感じる方に来て欲しいです。
ー「SaaSというのは完成された商品ではない」についてもう少し教えてください。
家電メーカーは冷蔵庫や洗濯機のような完成品を生産し、それをセールスが販売します。その商品を詳しく理解して説明すれば受注に繋がるのかもしれません。
しかし、SaaSというのは、Webサービスなので、お客様に購入していただいた後にもプロダクトは常に改善させていかなければいけません。スマホゲームなどをダウンロードしてからも定期的にアップデートされていくのと少し似ているかもしれません。
セールスは、購入していただいたお客様の声を聞いて、プロダクトのアップデートにつなげていく商品企画的な要素も求められます。また、販売時の一括請求ではなく、継続的に料金が発生する月額制の為、出来るだけ継続的にサービスを使っていただく事が重要になってくるのです。
その意味では、「売る事」ではなく「お客様に使ってもらう事」を重視した営業活動ができるので、やりがいもあると思います。
ー最後になりますが、法律に親近感を持てない人もいます。そういった方々にも感じられる、法律領域を扱う楽しさや意義などはありますか?
鬼頭:日々の生活の中で、法律に関わっていない人はいないですよね。人を殺さないのも、人から物を盗まないのも、法律があるからです。法律によって世界の秩序が保たれ、僕たちは豊かな生活を送る事ができています。我々国民から選ばれた国会議員が法律を作ります。目には見えないけれど、法律とは、間接的に国民が作った重要なインフラなのです。
ーなるほど。法律はまさにインフラですね。そう考えると、この法律領域に変革を与えるというのは、社会に大きなインパクトを与えられそうですね。
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今回は、鬼頭さんに、この法律という領域の面白さを教えていただきました。
現在のNINJA SIGNでは、セールスメンバーを募集しています。
是非、一度遊びに来ていただき、代表の鬼頭に話を聞いてみませんか?
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