This page is intended for users in India. Go to the page for users in United States.

財務だけでは二流?!CFOが「嫌われ役」に徹する理由とは

先日、弊社のCFOに「CFOって何ですか?」と素朴な疑問を投げかけたら、予想を遥かに超える回答が得られたので、記事にしてみました!!

答えてくれた人。浅野雄太。早稲田大学政治経済学部卒。新卒で三菱商事に入社後、三菱商事フィナンシャルサービス、生活産業グループ管理部、三菱商事上海有限公司CFOオフィス、財務部に所属。楽天では財務部に所属後、IR部ではInvestor relations・Shareholder Relations戦略の立案、機関・個人投資家やセルサイドアナリストとのコミュニケーション等を担当、資本市場との対話を通じた企業価値向上に努める。2018年7月にOLTA株式会社に参画、執行役員/CFOに就任。

私「CFOの役割って何ですか?」

--- CFOって何ですか?

CFOほど会社や人によって定義が分かれる役職はないので難しいですが、究極的なミッションは「企業価値最大化へのコミット」だと思います。判りやすい役割としては、財務・会計・税務・IRを点と点ではなく線として捉え、コーポレート部門をリードしていくことがありますが、これは業務のあくまで一部に過ぎません。C「F」Oという役職名は、現代企業で期待される役割にもはや馴染まないのでは?と思いますね。

--- ファイナンスはCFOの仕事の一部分に過ぎないという事ですね。

はい、「会社が持つ顧客価値、事業価値を、社内外の皆さんと『協創』しながら、サステイナブルな企業価値へとつなげていく」ことがより大きな目的だと思います。これは組織がどのステージにあっても変わらないものです。このためには、いわゆるファイナンス業務のみではなく、組織やビジネスを正しく理解した上で、事業戦略立案に密接に関与すること、経営のPDCAサイクルを管理していくこと、組織からその時求められることに対応すること、或いは場合によっては直接の管掌でなくとも関与する必要もあるので、一言居士じゃないですけど、嫌われ役になる事も多くあります。


全ての仕事に全力で向き合うことが目標達成の鍵と語る。私服OKの弊社でも白シャツは手放せない。


--- なるほど、嫌われ役になる事もあると。理想のCFOは、ファイナンスをベースに企業価値向上に繋がる仕事をするんですね。ただ実際の所はどうなのでしょうか?

実際には地道で泥臭い実務が多いのは確かですし、理論と実践のバランス、全体と部分のバランス、組織と個人のバランス、事業とコーポレートのバランス、スピードと説明責任のバランス、推進と牽制のバランス、人間とテクノロジーのバランスなど、対立しがちな概念をうまく融和させていくことが重要です。そのためにはいくら教科書を読んでもダメで、現場での経験を通じた引き出しを少しでも多く持っておく必要があります。

また、財務、会計、税務はガチガチに固いものと思われがちですが、私はむしろその逆で、最低限のルールを理解した上での高度なクリエイティビティが求められるものだと思います。規定演技も自由演技もできないといけません。色々まとめると、スペシャリストでありつつも、どちらかと言えばゼネラリストであることが大事なのではないでしょうか(笑)?そうなれているかはわかりませんが、そうあるべきといつも意識しています。こうした観点からOLTAに少しでも貢献していければ良いですね。

--- それは経営と現場という言葉で置き換えられそうですね。ある意味スタートアップの規模感だと、バランスが取りやすそうです。

あとは、よく「攻めの業務」と「守りの業務」と分けられることが多いですが、個人的にはこの単純化は好きではありません。サッカーに例えて考えるのが好きなのですが、今のサッカーは攻撃と守備がシームレスですよね。これと同じで、全ての業務は最終的には同じベクトルを向き、何らかの形で企業価値向上に繋がっていくと考えると、表現としては適切でないと思っています。

普段からストイックな生活をしている浅野さん。どんな心がけをしているのかも、聞いてみました。

---カレンダーに「トレーニング」と毎日のように記入されていますが、ジムに行かれているんですか?

流石に毎日ってことは無いですけれど、週に2回はジムに通うようにしています。健康が最大の資本とは良くいいますし、筋肉をつけるという目的よりも、少しでも健康な状態でいることに重きを置いています。

--- 本を読みながら線を引いたり、折り目をつけたりするそうですね。しかも同じ本を3回も読まれるので、本がクシャクシャになると聞きました。

もちろん、クシャクシャとまでは行きませんよ(笑)ただ、本を数回読むのは事実ですね。一回読んだだけだと内容を忘れてしまうので、重要だと思った部分に折り目をつけて、あとで折り目がついた所だけ読み返すというように、少しでも頭の中に残るような事を意識的にやっています。

--- ハマっている本はありますか?

最近は歴史の本にハマっていて、世界史や日本史の本をよく読みます。この前、世界一周旅行をして来たんですけど、行こうと思ったキッカケの一つに、世界と日本の歴史をより正しく理解したいという考えがありました。旅行に行きつつ、その国や地域に関する本を読み直して、改めて過去と現在の繋がりを感じて感心したりしました。

--- 歴史の本は僕も好きでよく読みます。大学の教科書になっているような堅そうな本が、意外にも面白かったりしてハマりますよね。

読書が習慣として身に付いているのはいいことですね。日本人はリベラルアーツへの理解が浅いとよく言われますし、私自身も今になってそれを痛感しているので、読書や実体験を通して少しでも多くのことを知りたいですね。世界史や日本史は一般教養のベースにあるのではないかと思っています。そこから美術や音楽、宗教などに関心を広げていけるので、まず歴史を学ぶことは教養の土台作りの役割をしてくれると思いますよ。大学生時代などの若い頃は、一般教養が社会に出た後にどう活かされるのか分かりにくいと思います。私もこの歳になってようやく少しずつ理解し始めています。若いうちに歴史の勉強をしておくことは、とてもオススメですね。

読み込まれた本たち。折り目や書き込みが多数あるのが分かる。同じ本を三回読むという話は伊達ではない様子。

最後に、大企業からベンチャーへ転職を考えている方にメッセージをお願いします。

大企業とベンチャーというように区分けをするのが本当に正しいのかということもありますし、仕事の本質はどこに行っても変わらないんじゃないかと思っています。私も環境が変わったばかりなので大きなことは言えませんが、納得するまで考えた上で、あとはセレンディピティを信じることではないでしょうか。

ベンチャーの方が自主性があって優秀な人がたくさんいると言いますけど、優秀な方は大企業にもたくさんいますし、そういった人のファンクションを損ねているのは機関設計、制度設計の問題なのかもしれません。組織に対してどう役に立つか、社会に対してどう貢献するか、個人として如何に成長して幸福感を感じられるかの3つの本質は、何処に行っても変わらないと思います。

--- ありがとうございました!

OLTA株式会社's job postings
13 Likes
13 Likes

Weekly ranking

Show other rankings