eureka Executives Interview 〜後編〜 | eureka Member's Interview
インターネットを通して一人でも多くの人が自分らしい生き方をできる社会の実現を目指すエウレカは、国内最大級の恋愛・婚活マッチングサービス『Pairs』を開発・運営し、アジアを代表する国内最大級のオ...
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インターネットを通して一人でも多くの人が自分らしい生き方をできる社会の実現を目指すエウレカは、国内最大級の恋愛・婚活マッチングサービス『Pairs』を開発・運営し、アジアを代表する国内最大級のオンラインデーティングサービスを目指して事業を展開しています。
2018年に10周年を迎えるエウレカが、引き続き日本とアジアにおけるオンラインデーティング文化の定着を目指し、さらなる成長を続けるためにどのような人材を求めているのか、CEO石橋、CPO/CMO中村、CTO金子の3人が語りました。
中村:私が入社したのは2011年です。当時はリーマンショックの影響で就職活動が困難な状態でした。やむを得ず大学院に進みましたが、やはり1年後には就職活動をしなければならなくなって慌てました。
公務員になる道も選択肢に入れていて試験勉強をしたりもしていたのですが、受からなかった場合も想定して就職先を探していたところ、大学の後輩からインターンを始めたという話を聞きました。「後輩が入れる会社なら自分でも大丈夫だろう」と軽い気持ちで面接に行ったら、当時のファウンダー2人から「君、何もできないでしょ?結果出したら社員にしてもいいけど」と釘を刺されてしまいました。
ところが当時の私は「ああ、結果出すだけでいいんだ」とこれまた軽く受け取り、「それじゃあ、明日から来ます」と言って大学院を辞めてしまった。
当時の私は何の志も将来像も持たずにベンチャー企業に飛び込んだわけで、就職活動中の学生さんたちにはあまりオススメできない事例ですね(笑)。「とりあえず仕事に就いて社会人にならなくちゃ」と思っていただけなので、エウレカの事業内容は入社してから知りました。
金子:僕は中村が入社した翌年に入社しています。大学を卒業してすぐに組込系の企業に入社したのですが、1年後に大規模な事業撤退があったので、ほどなくして退職することにしました。
わずか1年と3ヶ月で退職した理由は2つあります。1つ目は、「仕事内容が思っていたイメージと違うなぁ」と感じたこと。もっとユーザーが触れる部分の開発をしたかったんです。2つ目の理由は、評価制度への疑問です。当時は年功序列による評価傾向が強くて、能力面が評価されにくい状況でした。
それで退職金をもらえるなら今のうちに辞めて、別の選択を探ってみようと。そしてカナダに行き、語学勉強がてらアルバイトとしてWeb系開発の仕事をやってみたら、これが面白かったんです。
ところが帰国すると今度はニートになって引きこもってしまい、4ヶ月もすると「さすがにまずいなぁ」と思って求人サイトを見ました。するとそこに、UI/UXを打ち出したクリエイティブでかっこよさそうな会社を見つけました。それがエウレカでした。
面接に行くと、ちょうどリニューアル中のホームページでパララックスサイトという視覚効果を使っているものを見せられて、「お、かっこいいじゃん」って翌週から働くことを決めました。Webサイトのかっこよさで就職を決めてしまったわけです。当時は“オンラインデーティングサービス”と“出会い系”の区別も付いていませんでしたから。
石橋:2人の話は、なんだか就活中の学生さんや転職を検討している若い人達には聞かせたくない話ですね。この2人の軽さに比べると、私は意識が高かったですよ(笑)。
前職では事業責任者兼エンジニアとして、当時赤字だった事業を黒字化することに取り組んでいました。これが1年半くらいかかり、大変苦労しました。なにしろそもそもビジネスモデルとして成り立っていなかった。このとき、しっかりとしたビジネスモデルありきで事業を運営しなければダメだ、と強く感じました。そのようなことを考えている時に、とある転職情報サイトでエウレカの求人情報を見つけました。
かっこいいこと書いているなぁ、とうっかり(?)「気になる」ボタンを押したら、ファウンダーから連絡が来て、とりあえず自分は遊びに行くつもりでオフィスに行きました。
中村・金子:やっぱり軽いじゃん。僕らと変わらないな。
石橋:でも、ちゃんと履歴書持参したから。そこで話を聞いたら、ビジネスモデルがしっかりしていたんですよ。それでここなら優れたビジネスモデルを構築して、ビジネスを伸ばす過程を見て盗めそうだなと思い、転職を決めました。
石橋:実は10周年であることを意識したことがありません。10年単位で振り返るのは大企業っぽいというか。10周年だからということとは関係無く、Pairsを中心にしてオンラインデーティングを、日本をはじめとするアジアの文化にまで高めようというビジョンはあります。その実現のために会社や組織をどうするべきか考えています。
まず、国内でのマーケットを拡大し、シェアを広げ、同時にアジアのマーケットを開拓していきます。特にアジアでは、オンラインデーティングの競合がほとんどいません。そして10年後などというのではなくて、オリンピックイヤーの2020年までには一定の成果を出しておきたいですね。まず国内で最も強いオンラインデーティングのブランドを確立し、それをアジアでも展開していきたいと考えています。
そのためにも、もっとチームで働ける組織にしていきたいと考えています。現在は組織作りとミドルマネジメント育成のための投資をしている段階。その一環として、プロダクトの開発フローを最適化するスクラムマスターと呼ばれるリーダーを育てるために、アジャイルコーチをアサインして開発チームをサポートしてもらうなどしています。
ただ、気をつけているのは、組織作りやリーダー育成によって、スタートアップの空気感を失わないようにすることです。これがなかなか難しい。ですから、なにより僕たち経営陣がその空気感を保ち続ける努力をしています。発言するときにも「あ、今の大企業っぽくない?」と思ったら、お互いに注意し合っています。
金子:そうそう。50人くらいの規模の組織のときは、個々のスキルが尖っていれば成長できるという面があります。しかし、100人を超える規模になってくると、チームで価値を生み出す体制が必要になってくる。ですからスクラムマスターをコーチングするといった必要も出てきます。しかし、その一方で、スタートアップ当初の、無理を言ってもなんとかしてしまうという力業を持っている人も必要なんですね。
石橋:だから、バランスなんです。大企業で仕組みを作れるようなリーダーもいれば、スタートアップ時の空気感を知っているリーダーもいて、お互いの知識や経験、マインドなどを共有できれば、リーダー陣が強くなると考えています。
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さて、ここまでは“eureka Executives”のエウレカとの縁や、エウレカのこれからについて語ってもらいました。後編では、3人が考えるこれからの時代に活躍できるエンジニア像や、エウレカのメンバーとして迎えたい人物像について語っています。
ぜひご覧ください!