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クリエイターの才能を輝かせるには、まず「身近な人たち」に発信すること。デザイン組織専属の広報・後藤あゆみの流儀

自社の事業戦略や理念に沿い、サービスや社員、プロジェクトなどの情報を適切な形で世の中に発信する職種。それは、広報。企業のブランドイメージを向上させ、認知を拡大させるうえで欠かせないポジションです。

DeNAのデザイン組織“デザイン戦略部”で、専属の広報を務めるのが、今回の主人公である後藤あゆみ。クリエイター向けのイベントを主催したり、ブログやSNS等で情報を発信したり、各種企画を立ち上げたりと、クリエイターを輝かせるための仕事に“フルスイング”してきました。

彼女はどんな方法で、広報活動を成功させてきたのでしょうか。そのノウハウと、DeNAに対する想いに迫ります!

この記事はフルスイング by DeNAからの転載です

『フルスイング』Facebookページはこちら

「クリエイター支援」という軸はブラさない

――後藤さんは、なぜCreative PRという仕事に興味を持ったのですか?

後藤:高校生の頃に抱いた「クリエイターを支援したい」というマインドが大きく関係しています。

――なぜ、そのマインドを持ったのでしょうか?

後藤:高校当時の私はもともと現代アーティストになりたいという夢があったんですけど、あるときふっと考えたんです。「アーティストって、そもそも作品を誰かに買ってもらわないと生活していけないんだよな。冷静に考えると、すごく厳しい世界だな」って。

そう思って周りを見回してみると、素晴らしい作品を作っているのに、なかなか売れていないアーティスト・クリエイターの方がものすごく多いことに気づきました。それって、大きな課題だと思ったんです。

だから、ものづくりをする人たちを多くの人に知ってもらえるように情報発信して、彼らが輝けるような仕組みを作りたかった。それが、今の働き方に繋がっています。


システム&デザイン本部 デザイン戦略部 CreativePR 後藤あゆみ
美大を卒業後、株式会社MUGENUPに新卒入社。人事・広報・デザイン・マーケティング・メディア事業等に従事。その後、フリーランスとして独立。クリエイター・デザイン領域専門の編集・採用・広報・企画業務に従事。2015年から、DeNA デザイン戦略部にも所属。2018年現在、 フリーランスから法人化へ。クリエイター支援事業を準備中。

――高校生でそう考えてから、どんなキャリアを?

後藤:その後、美大を卒業してから、クリエイティブ制作専門のクラウドソーシング事業を行っている株式会社MUGENUPに入社しました。ここでは、デザイナーや人事、マーケティング、広報、新規事業など色々な業務を任せてもらえて。その後、ツクループラスという屋号でフリーランスとして独立しました。

独立するタイミングで、株式会社ビビビットに声をかけていただき「若手クリエイター向けのメディアを立ち上げたい」という社長の声を受けて、その考えに共感して「ぜひやりましょう!」とお返事をして、そこからライティング(執筆)を猛勉強し始めたんです。

――なるほど。そこで誕生したメディアが「はたらくビビビット」なのですね。

後藤:そうですね。立ち上げから現在も編集長を任せていただいてます。クリエイティブ領域で文章を書ける人って少なくて、さまざまな企業が困っているんです。だから、ライティングスキルが身についてから、広報業務の相談や依頼がすごく増えました。

実は、DeNAのCreative PRになったのも、そういった活動がきっかけ。私の活動をDeNA デザイン戦略室(※2017年からデザイン戦略部)の元室長である坪田朋さんが、Twitterを通して知ってくださったからなんです。

ある日突然、Facebookメッセンジャーで「今、DeNAのデザイン戦略室でクリエイティブ専門のPRを探しているんですけど、興味ありますか?」という主旨のメッセージが来て。私は学生時代からDeNAがすごく好きで、憧れの企業だったので嬉しくて。そういった経緯で、Creative PRの仕事を任せていただくことになりました。

【Creative PRの流儀①】ライティングスキルは、PR業務全般に活きる

――ライティングスキルが、後藤さんのキャリアを切り拓いたんですね。今のCreative PRの仕事にも、そのスキルは活きていますか?

後藤:企画書作成やブログ執筆、登壇資料の作成、Webサイト・グッズ等に表記する文言の検討など、私が携わっている業務全般にすごく活きています。

クリエイターや組織のブランディングをするうえで、「どんなメッセージを発信すればどういうイメージを受け手に持ってもらえるか」を考えることはすごく重要です。そして、良いイメージを持ってもらうには、その目的に沿ったコンテンツを作る必要があります。その際に、ライティングや編集のスキルが求められるんです。

クリエイターの方って、ビジュアル的な表現はすごく得意なんですけど、情報発信の仕方や作品に使用する言葉の選び方が不得手なケースも多いんです。せっかく素晴らしい作品を作っているのに、すごくもったいない。だから、私がPRやブランディングに携わらせていただく中で、クリエイターや組織の良い部分を言葉にして、適切に発信できたらいいな、といつも思っています。

――ライティングや編集のスキルって、どうやって磨いていくのがおすすめですか?

後藤:まずは、たくさん書くこと。文章力ってなかなかすぐには上達しないので、数をこなしていくことが大切です。ブログやnoteなどに、定期的に投稿していくのがいいと思います。

あとは、誰かに読まれているという意識を持つこと。そういう意味でも、Web上のオープンな場に自分の書いたものを公開するのがいいですね。1番手軽で早いのはTwitterに自分の考えや思い、何かの感想を投稿することです。どういった言葉が人に刺さるのか、周りの反応がすぐに返ってきますからね。

あとは、少し自信がついてきたら、ライティングの副業などをやってみるのもおすすめです。

また、アウトプットをしつつ書籍を読むこともすごく重要だと思います。書籍の方がより幅広い文体や表現方法を学べるため、「こういうことを表現するには、こういう文章を書けばいいんだな」と効果的にインプットできるので。

【Creative PRの流儀②】トレンドを常にキャッチし、イベントに盛りこむ

――UI CrunchというUIデザイナー向けのイベント(株式会社グッドパッチとの共催)やdotFesというWEBクリエイターの祭典、Frontend de KANPAI!というフロントエンドエンジニア向けのイベントなど、後藤さんはさまざまなイベントを積極的に開催していると聞きました。企画の際に工夫していることはありますか?

後藤:なるべく、「他社のイベントでは取り扱っていないテーマ」「最近話題になっている企業や人」「トレンドであるキーワード」をイベントに盛りこむことは心がけています。例えば、2017年9月6日に開催したUI Crunchでは、この時期、日本で盛り上がりはじめていた「FinTech スタートアップ」をテーマにイベントを開催しました。

流行している技術を取り扱い、注目されている企業や人に登壇いただくと、イベントとしての注目度が高くなりますし、会社のブランディングにも繋がるので。


▲2017年9月6日開催のUI Crunchの様子。

――最新のトレンドって、どんな方法でインプットしていますか?

後藤:私はTwitterを通して情報を得るケースがほとんどですね。それにあたって大切にしているのは、デザインに限らず、スタートアップやビジネス系のニュース、その他さまざまな分野の情報を積極的にインプットすること。その情報を元に、技術トレンドやクリエイター人材の動きなどを予想しています。

――技術的なトレンドのみならず、人の流れも予想するのですね。

後藤:そうですね。例えば、「〇〇という企業が資金調達した」というニュースが出た後には、その企業は採用にお金を使う場合が多いので、優秀なクリエイターの方々も集まってくるはずなんです。

あと、技術トレンドを読むこととはちょっと違いますが、グルメやライフスタイル系のニュースをインプットすることも、イベント開催にはすごく活きると思っています。

――具体的には、どういった部分で?

後藤:ケータリングを選ぶときなどに「このイベントの雰囲気だと〇〇という店の料理が合いそう」とか「△△がすごく美味しいから、呼んでみよう」と、イベントにマッチしたものを選定できるからです。お出しする料理の良し悪しってイベントの満足度を左右する重要な要素なので、情報をたくさん持っておくと便利です。

それからライフスタイル系の情報を仕入れていると、イベントの展示内容や招致するクリエイターの方などを決める際にも、すごく役立ちます。


【Creative PRの流儀③】広報の第一歩は、まず「身近な人」に伝えること

―― 仕事をしていて、どんなときにやりがいを感じますか?

後藤:冒頭の話にも通じてくるんですけど、私って「人の才能を発掘すること」が好きなんですよ。だから、一緒に働いているメンバーが素晴らしい作品を作っていたり、イベントなどで良い働きをしていたりするのを見ると、「これを、絶対に世に出さなくちゃ」って思えるんです。デザイン戦略部のメンバーが活躍している姿を見ると、心の底から嬉しい。

――人の才能を見つけて、それが輝ける場所に置いてあげるのって、どうやったら上手くいきますか?

後藤:まずは、マネージャーや部署のメンバーといった身近なと情報を共有しあうことが大事だと思います。「この人は、こういう業務が得意です」とか「こんな行動がすごく良かったです」とか。そうした良い部分は、普段の業務の中で気づくこともありますし、イベントなどでメンバーの言動から発見することも、SNSでその人が発信している情報からキャッチアップすることもあります。

同じ部署に所属している人たちでも、同じプロジェクトで一緒に仕事をしなければ、そのメンバーの持っている良さになかなか気づかないことも多い。だから、広報担当者が意識的に“社内”に情報発信することがすごく大事だと思っています。

そこから、「〇〇さんは△△の業務が得意らしいから、このプロジェクトを任せてみようか」とか「□□のメディアに〇〇さんを出してみようか」という話に結びついて、才能を育て、発信することに繋がっていくと思います。

【Creative PRの流儀④】デザインを知ることと、好きであること

——それ以外に、クリエイター支援を成功させるためのノウハウはありますか?

後藤:Creative PRの仕事をするにあたって何より大事なのは、デザインを広く知ることと、そして好きであることだと思っています。どんなデザインが良いのかを見極めるセンスがないと、会社や組織から依頼や抱えている課題に対して、解決策の提案ができなくなってしまうので。

だから、Web上でデザインの新しい情報を得たり、色々な場所に足を運んで芸術や美しいもの、美味しいものなどに触れたりすることは意識してやっています。センスって、数えきれないほどたくさんの「本物」を見る過程で磨かれていくものだと思うんです。

——オンラインだけではなく、リアルで芸術に触れることも大事なのですね。例えば、年末年始(※)に足を運んで体験したものはありますか?

後藤:地元が大分県なので帰省したんですが、その後に佐賀県と長崎県に行って、有名な建築家の方が手掛けた宿に泊まったり、美術館を巡ったり、伝統工芸に触れたり、地元のクリエイターの方に会って話を聞いたりしてきました。

(※…2017年12月下旬~2018年1月上旬。取材は2018年1月に実施。)

——年末年始だけでも、それだけのインプットをしているんですね。

後藤:でも、情報収集というより、純粋に美しいものが好きだからやっているだけなんです(笑)。それを仕事にできているのは、すごくありがたいことだなと思っています。


DeNAには愛しかない

――仕事術の話はたくさん聞けたので、ここからはDeNAへの想いについて聞かせてください。

後藤:私、昔からずっと思っていることなんですけど、DeNAという会社や社員がすごく好きなんですよ。良い意味で固定概念に縛られず、新しいことにどんどんチャレンジしようってアクティブさを持っているメンバーがすごく多いなと感じているんです。

行動規範である「DeNA Quality(※)」にも掲げられているように、みんな「こと」に向かっている感じがする。一緒に働いていてワクワクします。だからこそ、その人たちが輝ける場所に配置されてほしいですし、適切な形で世の中に発信したいんです。

(※…DeNAでは、チームとして最大限のパフォーマンスを発揮するために、全社員に必要な共通の姿勢や意識として「DeNA Quality」を掲げています。規範は、「こと」に向かう、全力コミット、2ランクアップ、透明性、発言責任の5つです。)

先日すごく嬉しかったことがあって、あるイベントをDeNAのメンバーで企画運営したときに、イベント会場を提供してくださった企業の人事の方が「イベント設営の際に、DeNAのクリエイターの方々がイベント業者さんじゃないかってくらいスピーディに設営していましたね。こんなに熱量が高くて、みんな一致団結して頑張る企業だと思っていませんでした。良い意味でイメージが変わりました」と言ってもらえたんです。なんか顔がニヤけちゃって(笑)。

――微笑ましい(笑)。今回話を聞いていてすごく思ったのは、後藤さんのモチベーションの源泉になっているものって、やっぱり“人”とか“チーム”なんですかね?

後藤:そうだと思います。だからこそ、組織自体をもっともっと良くしていきたいですし、良いものを見つけて世の中にどんどん発信していきたい。人やチームの力になれることがしたいというのは、モチベーションとしてすごく高いと思います。

メンバーともっと仲良くなりたいですし、さらに成長してもらいたい。メンバーが成長することで、組織もより一層良くなりますから。だから、成長する機会や場も、私のできる限りで、もっと作り出していきたいと考えています。

――DeNAへの愛があるんですね。

後藤:そうなんです。私、DeNAっていう会社も好きですし、デザイン戦略部のみんなも本当に大好きなんですよ。もう、愛しかない(笑)。そう考えると、私を“フルスイング”させてくれるのって人とか組織への“愛”なんだと思います。

あっ、めっちゃクサいこと言っちゃいましたけど、この記事って一般公開されるんですよね? 社内のメンバーも読みますよね? いやー、恥ずかしい。そう考えると恥ずかしいです(笑)。読まないでほしいような、読んでほしいような(笑)。


まとめ

CreativePRの流儀

①ライティングスキルは、PR業務全般に活きる

②トレンドを常にキャッチし、イベントに盛りこむ

③広報の第一歩は、まず「身近な人」に伝えること

④デザインを知ることと、好きであること


・期待も領域も越えて世の中に価値あるサービスを創り出すクリエイター募集!

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